なぜ美容健康に興味を持ったのか。私の人生との奇妙なリンク
なぜ健康や美容に興味を持ったのか。
それは私のこれまでの人生ともリンクするので、まずはその辺から説明してみようと思います。
私が自分の身体や心に目を向ける大きなきっかけになったことは22才の時に甲状腺がんの手術をしたこと。
がんがあった甲状腺をすべて摘出しました。手術自体は問題なく終わったし、術後転移などもなく甲状腺外科的にはかなり良好。
しかし実態感でいう体調としては、その後は身体の変化をダイレクトに実感し、正直ずっと体調が悪かった。原因不明の不調とか未病とか言われるようなイメージです。
甲状腺は全身のホルモンバランスを司る臓器なのですが、(わたしも手術をするまでは、そんなことも知らずに生きてきたけれど)健康なことがどれほどすごいことなのか。
本当に身をもって知りました。気づきました。
病気をするまでは、分かったつもりでも、身体の弱い人の気持ちや不調や病気と闘っている方の気持ちは私はこれまでまったく理解できていなかったんだなぁと本当に思います。知らなかったことばかりでした。
具体的には、まずはざっくりですがバランスが崩れるってことを痛いほど学んだのです。原因不明の不調に悩まされました。今振り返ると、心身魂、全ての、いろいろなバランスが崩れていたんだなと思います。
甲状腺で作れないホルモンをチラージンという薬を毎日飲んで補うんですが、ホルモンを普通は身体がすごい絶妙なバランスで調節していたものをとって、薬で補うわけなのでね、特に術後4年くらいはぜんぜん体調が安定しなかった。
なぜ体調が悪いのかは、直接的には原因は分かりません。ホルモンバランスっていうのは私の実感であり推測なので科学的根拠は多分ないです。1人臨床試験の結果でフィーリングです。もちろんお医者さんは甲状腺のホルモン値は正常の範囲だからそれが原因ではないと。
いつ体調が悪くなるか分からない、原因も分からない訳で、また急に体調が悪くなったらどうしようと不安だったことを覚えています。
お医者さんができることは基本は対処療法で、出た症状に対応していく形。根本的な解決にはならないんだなぁって、なんとなくいつも思っていました。
そしてとにかくいつも疲れていた感じがします。マインドのバランスも悪かったんだと思うのですが肩が凝って呼吸は浅く、常に緊張していて。日々がなんとなくの不調で、気を抜けば体調不良。1番崩したときは胃腸炎と目眩吐き気頭痛4コンボ、こんな話ばかりで申し訳ないのですが、ありのままに書きます。
特に胃腸炎はジャブ的なものから完全KOさせるものまで、スタンプカードあったら全部貯まるくらいに経験しました。今となってはよく頑張ったね、って言ってあげたいほど。
そんなこんなで術後3年くらいのタイミングで編集部への異動もあり、その後3年間お世話になりました。念願の雑誌編集に関われたのは本当に嬉しかったのですが、やはり仕事も激しくなり求められるレベルも高く、自分を追い詰めてしまうクセのある私は未熟で、最終的にはバランスが取れず心身ともに疲れ果ててしまった訳です。とても恥ずかしいと思われるような話ですが、書きます。
でもここで美容班になり、本当に素敵な人との出会いがあったので、これもまた奇跡的に有難いことだったと思います。美容と健康を1から教えてくれて育ててくれた恩師には感謝ばかり。本当に経験すべて出会えた人全てが学びだったので、感謝しかないです。全て必要なことを教えてもらい、出会うべく人に出会えたと思います。すべては必要な時に、必要なことを教えるから。と言われたのですがその通りでした。
話を戻しますが、編集部時代も体調がとにかくネックな日々。身体が思うようにならない。。日々を生きることが精一杯でやりたかった仕事につけたのに自分が何をしたいのかというような前向きな気持ちまでついてはいかなかったんですよね、これは本当にもったいなかったな。でも必要だったんだと思ってます。
目眩や吐き気、胃腸炎、気力で乗り越えられない不調と向き合う日々は、
思うようにならない自分が悔しくて、許せない気持ちでいっぱいでした。
いつもだったらなんてことないことができない。学校だって仕事だってめったに休んだことがなかったし、体力には自信があった。
だからこそ自分を許せなかったんです。
とにかく出来ない自分へ自分が許さずプレッシャーをかけ続けてしまったんですよね。
自分で苦しい理由を拳いっぱいにぎゅっと握りしめて、放すもんかと苦しいものばかりを選んで見ていた時代でした。そうやってしか強くなれないって思ってたんです。
でも、だからこそ分かったのですが、自分を許すことがどれだけ大切かということ。
自分を大切にするってことが、とにかく大切だということに気がついたんです。
美しさも健康も、自分を大切にするというベースのうえにあるものだと思ったんです。
とりあえずこの回はここまで、